通夜と告別式の両方に参列する場合は、通夜に香典を持参するのが一般的です。ここで、通夜に参列した時に備えた香典の金額が少ないなどの理由で告別式にも香典を持参するのはタブーです。それは、2回香典を持参することで不幸の重なりに通じてしまうからです。
また、通夜にも告別式にも参列できなかった場合の香典の供え方にもマナーがあります。このようなケースでは、後日弔問が可能な日に持参するか、遠方などの場合では郵送することもできます。香典を郵送する時には、現金をそのまま封筒に入れるのではなく持参する時と同じように不祝儀袋に入れてから現金書留の封筒に入れます。
また、中袋にも住所や氏名を書くのが整理する家族の方に対するマナーです。ここで、葬儀の基礎知識として知っておきたいのが不祝儀袋の表書きについてです。葬儀を行う宗派により表書きの書き方はいろいろですが「御霊前」は仏式・神式・キリスト教のいずれの宗派でも使える表書きです。
誰しもが菩提寺を持っているわけではありません。とくに、最近は都市部に住む人の多くは菩提寺を持っていないことが多いと言われています。そう言う人は宗派を気にする必要がないと言うこともあって、無宗教葬を選択することが珍しくありません。
無宗教葬は自由葬とも呼ばれますが、自由なスタイルで葬儀を行うことができます。昔ながらの仏式葬儀では、さまざまなしきたりにしばられることになるますが、無宗教葬ならそういうわずらわしさがありません。しかし、葬儀の経験の少ない遺族が自由葬をしたいと考えても、どうすればいいか分からないでしょう。
やはり葬式の基礎知識程度は身につけておかないといけません。もちろん、無宗教葬は遺族だけで行わなくてはいけないと言うわけではないです。葬祭業社の力を借りましょう。心強い味方になってくれます。