香典の始まりと差し出す際のマナー

香典は、もともと近親者同士や地域内の相互扶助の役割としてありました。葬儀を手伝う際に、自分の分と故人の家族の分のお米やお酒を持ち寄ったことが始まりといわれています。現代でもお花や食べるものを香典として渡すところもあり、それはかつての名残が現在まで残っているということのようです。

しかし、今はお金を包むのが普通になっています。一般的には香典を差し出すのはお通夜の席です。お通夜に出ない場合は葬儀、告別式のときとなっています。差し出すときのマナーは、むき出しのままではなく、袱紗や小さな風呂敷に包んで持参して、受付で渡す場合はそこで香典袋だけを差し出します。

香典でいちばん悩むのは金額かもしれません。特に決まりはありませんが、その地域における相場というものもあるので、それぞれに確かめたほうが良いようです。しかし、それよりも重視されるのは、やはり故人とのお付き合いの程度で額を決めることが多いようです。

葬儀の香典は、貰わない傾向にあります

葬儀の香典は、故人に対してのお悔やみの気持ちも兼ねて渡すのですが、最近は辞退されるところが多くなっています。これはいただくと、後でお返しを渡すのが通例になっています。それが大変というのもあって、最近はもらわない傾向にあります。

大体は半返しになるので、残ったお金でお葬式をあげる事ができます。でも、大勢の人に来てもらうと、それを返すのも大変にはなってきます。今の世の中では、人間関係も希薄になってきているので、なかなか持っていくのも大変だし、郵送にするのも住所がきちんと書いてないと後で困ることが出てきます。

葬儀の費用が多くかかってはくるのですが、辞退されるところがほとんどになってきます。この辞退がない場合には、いくらぐらいを包んでいくのが妥当になるかは、相手との関係にもよります。ご近所であれば、5千が目安になってきます。